みんな参加して楽しんでいるから、それはそれで面白い。

e-boo2006-04-19

  • 「地底人は誰?」で検索してみてください、というFMVのCM。先週末に実際に検索してみたら、AdWordsで出てきただけ。あとはがら空きの状態だったので「なんじゃこりゃ」と思っていたわけですが、同じことをみなさんが考えていたらしく・・・。というわけで、「SEOコンテスト」っぽい感じになってたりします。
  • 「検索してみれ」系では珍しく、検索エンジン対応が遅れたせいもあってか、「GoogleSEO違反?」なんて話も出ていましたが・・・

http://blogs.itmedia.co.jp/pina/2006/04/seo_d4a9.html

  • 今現在Yahoo!だと、こんなサイトが上位にいたりします。

http://www.delivery-wine.com/
地底人に、なんも関係ないリカーショップです笑。メタタグに「地底人は誰?」が入っている。

  • このキャンペーンの狙いってのは、おそらく、素直に、「検索させりゃキャンペーンサイトやリリースがトップに表示される」ということではなくなってきました。極端な話をすれば、キャンペーン主催者にとっては、Yahoo!Googleのキーワードリスティングへの動線を確保、っていうのが目的ってことでいいんでしょう。本来の検索結果として出てくるってのは、あくまでも副次的な効果。どんどん成果型のリスティングをクリックしてもらえばいい、ってことでしょう。そんなところにケチケチしてないってことでしょうね。
  • もうひとつの効果が、情報カスケードというかバイラルですよね。実際に、このキャンペーンについての言及数を上げ、どこかの酒屋さんまで便乗するような口コミを作る。インフルエンサーとしての著名なブロガーをはじめ、時事ネタが好きなアーリーアダプターの個人ブロガーがこぞって取り上げれば、それらが上位に表示されて、キャンペーンに対する評価コメントつきで動線が強化される。実際に、Googleで37,300件、Yahoo!で313,000件という検索結果が出ているってことは、アルファからオメガまでそれだけ言及している個人サイトが多いってことなので、それも、キャンペーンの波及効果としてカウントできるってことですよね。「口コミのネタになった」というのは、CM単独の場合よりも効果的なのは確かですから。その状態ってのは、CMキャンペーンの期間よりも長い間、ローコストで検索エンジン上に残ってくれますから。マイナーサイトからの動線を長期的に確保できるって点でもロングテール的ですし。もちろん、キャンペーンの評判は、賛否両論ありますから、清濁併せ呑む覚悟というか、そういう事前の了解がないと代理店は大変だろうなぁ、という話もありますが・・・。実際に、今回のキャンペーンについては、誰かってことを知るだけのために、大層な時間のかかる面倒なゲームをクリアしなきゃならない、って点でのマイナス評価が結構多い気がします。
  • ちょうど、ジェームズ・スロウィッキーの『「みんなの意見」は案外正しい』を読んでいたところだったのですが・・・・。主催者側が意図している効果がどこまでかわからないけど、なんか、それなりにそれなりの結果が出る手法なんだなと再認識。