井上道義の日露友好ショスタコーヴィチ全曲演奏プロジェクト

4日、日比谷公会堂井上道義×サンクトペテルブルグ響で五番、六番の演奏会に行ったのだが、これが結構当たり。オーケストラにはそんなに期待していなかったのだけど、なかなかノリが良くて楽しい演奏を聴かせてもらった。五番は楽器が暖まっていない感じがモロに出ていて、管楽器の抜けていない音が気になったが、まあ、曲が曲だし指揮者が指揮者なので満足。6番は僕じしんもっともショスタコーヴィチのなかではもっとも好きな曲なのだが、オーケストラが楽しんでいる感じが伝わってきて充分楽しめたのだ。出色なのがティンパニ奏者。彼のパフォーマンスを楽しんだ聴き手も多かったのではないだろうか。日比谷公会堂の残響のない音響も体験する価値あり、ブチブチと響きが切れる感じは、スベトラーノフが振ったソヴィエト国立管のレコードのショスタコーヴィチみたい。結構、発見もあった。