マックマックマック

何にも似ていないということ。新しいカテゴリーを作ること。そんなんは広告戦略だけじゃどうしようもないよね。実が伴わないのにクリエイティブで語ったところで胡散臭いだけですし。だからこういう商品に出会うと感動すらする。ああ、これだからマックはマックなんだと。キューブの失敗はあったが、さすがアップルですわ。
Mac mini
この商品に似ているものを私たちはとっくに忘れている。それは、1996年にバンダイがアップルと共同開発で発売したピピンアットマークというppp接続でのインターネットとマックソフトが使える家電パソコンだ。
ピピン
発想的にはホントに独自だった。何より「パソコンなんてこれからはインターネット端末なんだからさー」っていう思想が新しかったし。しかしなんてったって1996年だ。今みたいにブロードバンド人口だけで千二百万とかいうのとは訳が違う。貧乏人はベッコアメかリムネットでつないでて、ppp接続で、64kのISDNが早ーっと重宝されていた時代だ。まあ、一方で企業によるインターネット活用が本格的に始まった時期でもある。いやホント、企業サイトの制作費なんか、ああた、今から見れば夢のような。
そんな時代ですから、この幻のコンセプト商品は、98年にバンダイが正式撤退を決定して製造中止になっちゃったんですがね。
僕には、今回のMac miniピピンのリベンジとして映るわけですよ。6万円ですからねぇ。
もちろん、iPodシャフルもえらい。この分野ではいくら後続のソニー東芝がより高機能なものを導入したってダメですからねぇ。ユーザが欲しいのは音楽プレイヤーじゃなくてiPodなんだから。まあ、どうでもいい話なんでどうでも良く終了。